平安神宮では、京都三大祭りのひとつ「時代祭」やアーティストの「コンサート」や「ライトアップ」など、いろいろなイベントが行われています。
そんな平安神宮で9月28日に「奉納ヨガ」がありました。
平安神宮に1000人を超える人たちが集まって、一斉にヨガを奉納するのです。
青空の下、みんなで「ヨガ」^ ^
「1000人ヨガ」は前から気になっていたので、さっそく申し込んで参加してきました!
ヨガは初心者ですが、参加したことで「ヨガ」のイメージがグッ⤴︎と変わったのでご紹介です ^ ^
「奉納ヨガ」とは
写真は「奉納ヨガ」の前にお祓いをしてもらっているところです。
ヨガの神社奉納は2015年に島根県の出雲大社に初めて奉納され、その後も2017年には京都の平安神宮、宮崎県の高千穂神社・天戸神社・青島神社にも奉納されています。
そして、ヨガの奉納を率いているのが、インド出身の古典ヨガ「最高指導者」のひとり「マスター・スダカー」です。
平安神宮で「ヨガ」が奉納されるのは2回目で、今回も「マスター・スダカー」の指導で奉納が行われました。
古典ヨガを伝える「マスター・スダカー」
「マスター・スダカー」はインドで生まれ、11歳から「ヨガ」を始めました。
15歳でティーチャートレーニングを終えると「ヨガ・バスカラ(最高の指導者)」を受賞、さらに2001年には「Best Yoga Master Award(最高指導者賞)」を受賞しています。
香港を拠点に、世界各地で「ヨガ」をマットの上に限定することなく「ヨガ」を「ヨガ」のまま伝える世界でも数少ない、笑顔がナイスな「ヨガマスター」です。
「マスター・スダカー」設立の「ワナカムヨガスクール」は、流派に関係なくヨガの真髄を学べる学校として、ヨガの指導を目指す方や、自分の為にヨガを深めたい方にも人気で、各地で行われる独創的なワークショップは一度も同じクラスを繰り返したことがなく、リピーターも多いそうです。
それは、体を動かすだけでなく「マスター・スダカー」の長い経験や知識の深さ、懐の深さなど、生きていく上で必要な気づきを与えてくれることが大きいのだそうです。
ちょっと参加しただけでも、気づきがあったので納得です。
そもそも「ヨガ」とは何でしょう?
「奉納ヨガ」に参加するまで、私が思っていた「ヨガ」は「ヨガのポーズをとること」でしたが、そうではありませんでした。
「マスター・スダカー」のこんな言葉があります。
1時間のマットの上での練習が、その後23時間の健康と心の平穏に繋がっていないのであれば、それは「ヨガ」をしているのではなく、ただ日常へと繋る課程でしかないのです。
「ヨガ」は「生きること」そのものなのでした。自分と向き合う「哲学」であり「教え」でもあるのです。
「ヨガ」の基本経典といわれる「ヨーガ・スートラ」も、心のありかたや、瞑想、仏教、カルマなど、現在も耳にする哲学や教えに通じる内容のように思いました。
心に先入観や、誤解、偏見、思い込み、噂などのフィルターがあると、本質が見えなくなってしまい、何でもない事だったのに、うまく行かないこともあると思います。なので、自分の中にはどんなフィルターがあるのかに気づいて、少しずつでもそれを取り除いていけると、見え方が変わってくるのかなと思いました。
心と体はひとつなので、心が整うと結果として体もうまく扱えるようになっていくそうですが、「ヨガ」に限らず生き方も変わってくるでしょうね ^ ^
ヨーガ・スートラ
紀元前2世紀頃または紀元後5世紀頃に、ヨーガ研究家のパタンジャリによって、ヨーガに関する知恵や技法がまとめられたもので、現存する最古のヨーガ専門書と考えられている古典文献で、196の短い詩のような短文に哲学が凝縮された読み物です。
※スートラ…その昔、教えを書いた葉っぱを束ねて冊子にする為に通した糸のこと。
「ヨーガ・スートラ」の日本語訳を載せているホームページを見つけたので、気になった方は見てみてください。
平安神宮での「ヨガ」のお話
「奉納ヨガ」は「ヨガ」のお話から始まりました。そのお話をサクっとご紹介です ^ ^
人生がわくわくする為に開く3つのこと
「わくわく」するには、以下の3つを開くそうです。
・Mind(知性、知恵によって開かれる)
・Eyes(美しいもの、心惹かれるものを見ると開かれる)
・Heart(愛情や、思いやりがあって初めて開かれる)
これらを開く方法は、人生においての選択は自分で決めることだそうです。
自分のことは自分で決める
日々の暮らしの中で起こる小さなことから大きなことまで「自分で決める」選択をする勇気を持ちましょう。自分で選んで決めたことは、たとえ後悔するような結果になっても他人を責めることなく心穏やかに過ごせるのです。とのことです。
確かに、私も自分のことは自分で決めているので、心は穏やかに過ごせている方かなと思いました。
知性を身につけ、健康な肉体を持ち、他人に優しくあること
マットの上での練習は、自分の為、家族の為、社会の為に、思うように動ける健康な肉体を作ることです。そのためにも、食事はしっかりと食べ、体を痛めないように練習のしすぎや働きすぎには気をつけましょう。
そして、マットの上での練習の後は、目の前のことを楽み、知性を身につけましょう。家族を大切にし、他人に優しくありましょう。
それが本来の「ヨガ」なのだそうです ^ ^
はじめて「ヨガ」に参加して
とういうことで「奉納ヨガ」が始まりました。
「ヨガ」のポーズは「アサナ」というそうです。見たことのある「アサナ」はほぼなくて、最初からキツイ「アサナ」でした。筋肉がプルプルします 笑
キツすぎて笑っちゃいますが、笑顔が減ると「マスター・スダカー」のカウントが遅くなり、笑顔になると早くなります。みんな笑いながら耐えていました ^ ^
「ヨガ」は、バランスも大事ですがそれよりも大事なことは笑顔なのだそうです。
体を動かすことや汗をかくことが「ヨガ」の目的になっていることもあるかもしれませんが、本来「ヨガ」の動きというのは、体の中の分泌を促すこと、そして循環を促して強靭な肉体を作ることが目的なのだそうです。
「ヨガ」はじめての参加で外ヨガ。ついていけるか心配もありましたが、雨予報から一転し、雲が広がる空の下で暑すぎず「マスター・スダカー」が面白かったのと、ただもくもくと「ヨガ」をするのではなく、今の「アサナ」は体にどんな効果があるのかなど「ヨガ」のお話を聞けたり、みんなで手を繋いで繋がったり楽しい「ヨガ」でした ^ ^
アサナ
元々は瞑想のための緊張をゆるめる座り方のことでしたが、現在ではポーズのことを表すようになっています。アサナは心と体の緊張をほぐして、より健康的な心身に繋げていきます。ゆったりと鼻から腹式呼吸を行い、リラックスした気持ちの良い姿勢を保つことでアサナの効果を最大限に得ることができます。
屋外での「1000人ヨガ」で準備しとくと良いもの
実際に参加してみて、用意しといた方が良いなと思ったものをメモしておきます。
ヨガマットを持っていない場合は、レジャーシートやバスタオルでもOKでしたが、平安神宮は敷地内が小さな玉じゃりなので、痛く無いように厚めに敷けるものを用意しておくと良いと思います。
今回は、ボランティアの方がヨガマットの貸し出しをしてくれていました。
・ヨガマット(レジャーシートやバスタオルでもOKです。)
・タオル(汗を拭くのに必要です。)
・飲み物(今回はココナッツウォーターをもらえました。)
・ナイロン袋(靴を入れるのに必要でした。)
・貴重品を入れる鞄か袋(荷物置場に荷物を置くので貴重品は自分で管理します。)
・ウエットティッシュ(足や手を拭くのにあると良いです。現地でも用意してました。)
・レコーダー(スマホ等に録音しておくとお話やヨガの動きを聞き返せて良いです。)
平安神宮へのアクセス
平安神宮へは、バスと地下鉄で行くことができます。
バスで行こうと思いグーグルマップで調べると、乗りたい時間は「非常に混む時間帯です」と表示されました。なんてこった。平安神宮へ行く路線は「清水寺」や「八坂神社」を通るので混むのです。
ということで、地下鉄で行くことにしました。安いのはバスですが、快適なのは地下鉄なのです ^ ^
京都駅から地下鉄で行く場合
地下鉄烏丸線「京都」から「国際会館行」に乗車し「烏丸御池」で東西線「六地蔵行」に乗り換え「東山」で下車します。「東山」駅からは徒歩15分ほどで到着です。
※京都の地下鉄は「烏丸線」と「東山線」の2つのみなので簡単です ^ ^
京都駅からバスで行く場合
バスローターリーは、京都タワー側にあります。
- 「206系統」(三十三間堂・清水寺・祇園・北大路バスターミナル行き )に乗車し「東山二条・岡崎公園口」で下車。
- 「100系統」(清水寺・銀閣寺行き)「110系統」(清水寺・銀閣寺行き)に乗車し「岡崎公園 美術館・平安神宮前」で下車。(※両方とも急行エクスプレスです。)
- 「5系統」(岡崎公園・平安神宮・銀閣寺・岩倉行き)に乗車し「岡崎公園 美術館・平安神宮前」で下車。
バスを下車したあと、徒歩5〜6分で到着です。
平安神宮
〒606-8341
京都市左京区岡崎西天王町97
TEL:075-761-0221
開門時間:午前6時~午後17時30分 ※お守・お札・朱印は午前7時30分~
トイレ:有
平安神宮
いかがでしたでしょうか。
初めての食べ物や、場所、学びなど、それを好きになるかどうかは最初の出会いが大事と思いますが、私は初めての「ヨガ」の先生が「マスター・スダカー」で良かったと思いました。
「マスター・スダカー」は、日本各地で「ヨガ」のワークショップを行っていますので、気になった方は以下のホームページのワークショップをご覧ください。
コメント