「リサ・ラーソン」さんという陶芸家をご存知でしょうか?
赤い縦縞のネコのマイキーや、ライオンや、ハリネズミなど動物の置物シリーズでも有名なスウェーデンの作家さんです。
私も好きで、部屋にマイキーがいるのですが、なんと、今年の3月から滋賀県の「陶芸の森」で、「リサ・ラーソン展」が開催されることを知りました!
始まったらさっそく観に行くつもりでしたが、初日は3月21日で、この頃には関西にもコロナが広がってきて、用心しているうちに休館になってしまいました、、。
再開後は、5月31日までだった期間を6月28日まで延長してくれたので、移動自粛の解除を待って見に行くことができました♪
関係者の方々に感謝しまして、さっそくご紹介です ^ ^
信楽高原鐵道とリサ・ラーソンの赤いラッピング列車♪
「リサ・ラーソン展」について調べていると、「うきっ♪」と気になったものがありました。それは、信楽高原鐵道の「リサ・ラーソン展」ラッピング列車です♪内装も「リサ・ラーソン」の世界一色です♪これは絶対に乗りたい!
実物はもっと良くて、今回の展覧会のポスターイメージをそのままラッピングしたような赤い列車はロンドンバスのようで外国の雰囲気ばっちりでした ^ ^
車内も通常の見慣れた風景ではなく、木目調の壁で北欧風に。荷物棚や、つり革、椅子にまで猫のマイキーがいます ^ ^
※ラッピング列車によって午前中のみの列車もありましたので、事前に確認する事をおすすめします。
ラッピング列車のお知らせは、信楽高原鉄道のホームページから
また乗りたい!山の中を走る「信楽高原鐵道」
ラッピング列車でうきうき♪していたことも大きいかもですが、今回いちばん楽しかったのが「信楽高原鐵道」です ^ ^
到着までゆっくりするつもりでしたが、発車するとすぐにカーブした並木道のような場所をゆっくり走り抜けました。思わず撮影したくなる風景です。
運よく最前列に座っていたので、さっそく撮影開始です♪
普通の列車よりもゆっくり走り抜けるので、「世界の車窓から」や、ディズニーランドの「ウエスタンリバー鐵道」に乗ったことを思い出しました。アトラクションに乗ったみたいで、おすすめの鐵道です ^ ^
以下は撮影した動画です。山の中を進むので、緑がいっぱい♪ 車窓風景をぜひどうぞ ^ ^
「陶芸の森」はこんなところ〜ピクニックもできる広大な施設〜
写真は「陶芸の森」への入り口です。
写真ではゆるい坂に見えますが、ここから「リサ・ラーソン展」がある「陶芸館」を目指して歩きます。すぐに着くと思ったのですが、次の日から筋肉痛で大変なくらい登り坂や階段との戦いでした。
「陶芸の森」は、ここから見ると想像できませんでしたが、なんと丘のような山に広がる広大な施設だったのです!広いので3階層に分けてご紹介です。
以下に案内図をのせておきます。
1階層目…アーティストも滞在する「創作研修館」・「泉の広場」
国道にある「陶芸の森」の入り口から緩い上り坂になっています。のんびり並木道を歩いていくと間もなく建物に着きました。着いたついた〜♪と思いましたが「リサ・ラーソン展こちら」の看板がまだ坂の上を指していました。
「創作研修館」には、日本や世界各国から陶芸家が長期滞在して、お互いに交流しながら作品作りに取り組める場所で、「創作研修館オープン・スタジオ」では、公開日を設けてアーティストによるレクチャーやワークショップの体験ができます。凄いですね!
2階層目…「信楽産業展示館」・「太陽の広場」
更にしばらく登ると駐車場入り口が見えて、お昼に行こうと思っていたカフェの看板がありました!今度こそ着いたかな?と思いましたが、「リサ・ラーソン展こちら」の看板が、まだ坂の上を指しています。
一体どこにあるのか?施設内を見渡してみると、更に高い場所に向かって階段を登る人たちがいました。案内図があったので見てみると、そこが目指す「陶芸館」のようです。ほほぅ。、、。暑くてだいぶ疲れてきたのでカフェで一旦ひと休みすることにしました。
カフェ・レストランの「Brown Rice and Water」は、「信楽産業展示館」の中にあります。詳しくはまたのちほど ^ ^
「信楽産業展示館」には、カフェの他に講演会やコンサートを催す「信楽ホール」、信楽焼きのテーブルウェアや、花器・庭園陶器などの展示、若手作家の作品や信楽のお土産の販売コーナーも併設されていました。お土産は結構充実していましたよ ^ ^
そして「太陽の広場」は、広い敷地に芝生が敷き詰められていて、走り回って遊べるくらい広いです。「Brown Rice and Water」を出るとすぐです。
お弁当を持ってピクニックも♪ペットも一緒に連れ入れますが、マナーは守って、お弁当などのゴミ等は持ち帰りましょう。
3階層目…「陶芸館」・「星の広場」
カフェで休憩の後、いよいよ「陶芸館」へ向けて、この長い階段を登ります!
この階段は176段ほどあるので、次の日からふくらはぎが筋肉痛になりました。ふくらはぎの筋肉痛ってあまりなった記憶がないのですが結構痛くて、バスの階段を一歩づつ降りていたら、初めてドアに挟まれました 笑
なので、遠回りでも歩道を歩いた方が良かったのかもしれない。とも思いました。
途中に階段が長い事のお詫びと、休憩できるいっぷくベンチがありました。階段には現在の消費カロリーが書いてあるので、上まで頑張る励みになりますね ^ ^
登りきったら、ぜひ振り向いてみてください。空が広くて気持ち良い景色です。曇ってますが ^ ^
「陶芸館」につきました!建物は小さくみえますが奥に広い作りになっています。丘にはアートが展示してあるので、こちらも楽しみながら登れます。
パンダが寝ころがっていました ^ ^
「陶芸館」の近くにある「星の広場」にも野外アートが展示してあります。
いよいよリサ・ラーソン展♪
リサ・ラーソンさんは、北スウェーデンの陶芸家で今回の展示では、リサ・ラーソンさんの子どもの頃から学生時代、社員時代、そして独立してからの作品や人との出会いや旅行・留学先で触れた文化や出来事などが紹介されていました。
子どもの頃に作った木彫りの人形には、すでに、リサ・ラーソンさんらしい線の形が感じられました。色の使い方もさすがで、北欧といえば明るい色のイメージだったのですが、くすみカラーを使った落ち着いた色使いなのに明るい雰囲気も感じられてとても良かったです ^ ^
大学を卒業した後に入社したグスタフスベリ社の工房には、釉薬や土の研究などを行うラボがあり、アーティストの希望を聞いて、それぞれのアーティストの為に特別に土や釉薬を開発してくれたそうです。もっと茶色の方がいいか、それもも黄色い方がいいかなど、リサ・ラーソンさんも作品に合う土を開発してもらったそうです。
ただ作るだけでなく、作品作りにとことんこだわることができる環境って良いですね!色んな人たちの試行錯誤のもと、色んな作品が生まれてきたんですね ^ ^
リサ・ラーソン / 陶芸家・デザイナー
1931年、スウェーデンのスモーランド地方・ハルルンダ生まれの陶芸家。大学卒業後、Stig Lindberg(スティグ・リンドベリ)からスカウトを受け、当時スウェーデン最大の陶芸製作会社であったGustavsberg(グスタフスベリ)社に入社。 26年間の在籍中に動物シリーズをはじめとした約320種類の優れた作品を生み出し、スウェーデンを代表する陶芸デザイナーとして一躍人気を集める。 1979年に退社後フリーデザイナーとして活躍した彼女は、1992年にKeramik Studion Gustavsberg社を設立。やさしくかわいいコケティッシュな動物や、素朴で温かみのある表情豊かなフィギュアは、本国スウェーデンや日本のみならず、世界中で数多くのファンが急増している。 近年は作品の復刻の他に、アートピースや新作を発表するなど、現在も精力的に活動を続ける。
酵素玄米と発酵食品のカフェ「Brown Rice and Water」
「Brown Rice and Water(ブラウン アンド ライスウォーター)」は信楽産有機コシヒカリの玄米と発酵食をテーマにしたカフェ・レストランです。「陶芸の森」で飲食できるお店はこちらのみになります。
店内はガラス張りなので、山の景色が見えて開放的です。
外にはテラス席もあって、ひとつはテント付きの場所で、もうひとつはテントは無いけど、ちゃんと日陰になる場所で、今回はこちらに案内してもらいました。
テラス席は、山だけでなくふもとまで見渡せて最高でした。乗ってきた「リサ・ラーソン展」の赤いラッピング列車が緑の中を走る姿も見えました。おもちゃみたいでほっこりです ^ ^
写真は、ランチメニューの「無農薬米麺の担々麺」です。担々麺の肉味噌には、血中コレステロールの酸化抑制が期待できる黒米(甲賀市産)や、デトックス効果が期待できるスーパーフードのチアシードが使用してあったり、かぼちゃには、抗酸化作用の強いシナモンが合わせてあったりと、美味しいだけでなく、身体にも優しい、こだわりのあるお店でした ^ ^
ごはんは、発酵玄米ごはんでした。気になっていたので食べれて良かった&美味しかったです♪
ランチメニューは時々変わるみたいで、私が行った時には、他に「季節のプレート」「酵素玄米のピザ(自家製ベーコン or マルゲリータ)」でしたが、今は「けんちんカレー」「里山玄米おむすびと玄米麺」「酵素玄米のピザ(酒粕・奈良漬・しらすとチーズ)」になっていました。
メニューは、BROWN RiCE AND WATERのメニューページに写真付きで紹介されていますので、行く前にご確認ください。
〒529-1804
滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7 県立陶芸の森内
TEL:0748-83-2882
OPEN:10:30〜17:00(food 11:30〜15:00)
席:30席(テラス席を加えると約50席)
お会計:クレジットカード可
駐車場:有(陶芸の森駐車場)
BROWN RiCE AND WATER
和食から洋食まで幅広いメニュー「大小屋-OOGOYA-」
写真は、国道から陶芸の森に入る交差点にある「大小屋」です。
「大小屋」には、近江牛を使用したメニューやうどん、そば、丼物、サラダが食べられるレストラン、石窯パンやケーキ、紅茶やお酒も飲めるカフェがあります。
「陶芸館」と駅の間くらいにあるので帰り道に休憩するのにも良さそうです ^ ^
食事ができるだけでなく「大小屋」は、大阪万博で太陽の塔を制作した工房だそうで、陶芸教室や信楽焼の販売もしています。
店内はバリアフリー対応で、ペットの入店もOK(ドッグラン・ペットランチ有)です♪∪・ω・∪
滋賀県立陶芸の森へのアクセス
「滋賀県立陶芸の森」は、山間部にありますが、近くを電車が通っていて最寄駅の「信楽駅」や、一駅前の「玉桂寺前駅」から徒歩で行くことができます。私は「玉桂寺前駅」で下車しました。
電車の場合
・「JR草津駅」→「貴生川駅」→「信楽高原鐵道」へ電車を乗り継いで「信楽駅」下車、徒歩20分(約75分)
※土日は2便なので、必ず時間を調べておきましょう!
甲賀市コミュニテイバス時刻表はこちら
乗り継ぎは計画的に
京都駅からは、約1時間30分〜2時間で行けますが、私は乗り継ぎに失敗していまい、2時間30分もかかってしまいました。
事前に時間を調べていたのですが、少し出遅れたので予定よりも12分あとの電車にしました。すると、草津駅での乗り換えで、Googleマップの到着予定時間が1時間遅れていることに気づきました。
??
なんということでしょうか!12分の差なら途中の乗り継ぎも大丈夫と思って調べていなかったのですが、「信楽高原鐵道」にうまく乗り継げなくなっていました。1時間に1本の運行だったのです。
ということで、まだ先に進むこともできましたが、次の乗り換え駅に休憩できるカフェがあるか分からなかったので、このまま草津駅で休憩することにしました ^ ^
車の場合
<京阪神方面から>
名神高速道路 草津JCT → 新名神高速道路へ「信楽I.C.」より約8分
<奈良・和歌山方面から>
西名阪自動車道 → 名阪国道へ「壬生野I.C.」より約30分
<名古屋方面から>
東名阪自動車道 亀山JCT → 新名神高速道路へ「信楽I.C.」より約8分
※駐車場は無料です。(普通車約250台、大型バス約10台)
「玉桂寺前駅」周辺はこんなところ
私の中で、甲賀といえば忍者。信楽といえばたぬきでしたが、今は、NHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」の舞台になった陶芸のまちでしょうか。
今回は「陶芸の森」で一日の予定が終わると思って周辺についてはあまり調べていませんでしたので、「玉桂寺前駅」周辺をご紹介です。
写真は玉桂寺前駅からの風景です。陶芸の森への道は、半分は田んぼを見ながら川沿いの道をあるくのどかな場所です。誰もいないので静かで良いです。
残り半分は、国道を数分歩きますが、この間に陶器の販売店がいくつかありました。
作家さんの作品を販売してるお店や、陶芸体験ができるお店もあります。飲食店は陶芸の森付近に少しと、ローソンがあります。
帰りの電車までに時間があったので、周辺を散歩していると日本一のアンティーク家具屋さんがありました。
1階は工房とアンティーク家具、アンティーク風家具があり、2階は全体がアンティーク家具が所狭しと並んでいました。
海外直輸入で、値札にはイギリス、インド、フランスなどの国旗がありました。業者だけでなく、一般にも卸価格で販売してくれます!アンティーク好きな方はぜひどうぞ ^ ^
詳しくは、アンティーク家具のフレックスのホームページをご覧ください。
写真は、ぼけ封じのお寺「玉桂寺」の近くにある吊り橋「保良の宮橋」です。
幅は1mほどで徒歩専用です。緑いっぱいの景色で気持ち良さそうです。信楽鐵道の電車の時間が合えば、橋の上から見ることもできます。(一時間に1本くらいなので、事前に要確認です。)
車の方は、駐車場は「玉桂寺」側にあるようです。
玉桂寺のホームページはこちらです。
いかがでしたでしょうか。
写真は、玉桂寺前駅でたぬきと電車待ちです。
1日よく登ってよく歩きましたが、楽しい1日でした。
徒歩で行く方は、歩きやすい靴と飲み物、日傘は必須だと思いますので、しっかり用意して楽しんできてください ^ ^
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