鞍馬寺では、毎年5月に「五月満月祭(ウエサクさい)」があります。
このお祭りは、満月になる前にするので、満月になる時間によって開催日がきまるそうです。
今年は満月の夜、2024年5月23日(木曜日)19時〜22時頃まであります。
私が行ったのは京都生活1年目の2016年です。「満月祭?♪?♪」とワクワクで行って来たあの頃を思い出しつつ、何か参考になればとご紹介します♪
五月満月祭について
「満月に平安の祈りを捧げる儀式」五月満月祭は、実は鞍馬寺だけのお祭りではありません。
「ウエサク」はインドから仏教とともにアジア各地に広まり、今では国連でも認定されている世界各地で行われる祭典です。
ウエサク(Vesak)
ウエサクは、仏陀の誕生を祝う公式に認められた国連の祝日になっています。
そして、仏陀の誕生、悟りを開いた日、亡くなった日が全てインド暦で2月の満月であったことが由来といわれています。太陽暦では2月ではなく5月になるので、5月に催されます。
鞍馬寺へは登山のつもりで!次の日は筋肉痛間違いなしですよ。
日々の運動は通勤だけ。という方にとっては登山の心づもりで行くことをおすすめします。最初から相当な上り坂です。
途中までロープウェイもあるので鞍馬寺までは少し疲れる程度で行けるかもしれませんが、せっかくなので鞍馬寺の奥にある「奥の院」まで行きたいですよね♪
奥の院には、究極のパワースポットといわれる「奥の院 魔王殿」があります。上り下りが急で、まさに登山ですが歩いていて気持ち良いです。
私は、こんなに山を歩くとは思っていなかったので普段はいてる革靴で行って失敗した。。と思いました。ペタンコ靴だったので足が痛くなることはありませんでしたが、歩きやすい靴で行くことをおすすめします!
散策するなら午後イチがおすすめです!
午後イチをおすすめする理由は2つあります。
1.食事をするところがほぼ無い
現地でお店を探すつもりで行くと悲しいことになります。京都市内で早めのランチをして鞍馬へ向かう方が良いと思います。
2.散策するには時間が足りない
今回は、初めての鞍馬寺だったので散策しようと思って14時半頃に鞍馬駅に到着しました。のんびりしていたこともありますが、「奥の院」散策中に時間が足りなくなって引き返さないといけなくなりました。
「五月満月祭」は19時からですが、18時に鞍馬寺に戻った時には場所取りで埋まっていてビックリでした。16時頃には座っている人がいたのでなるほどです。
祭壇に近い場所を確保したい方はその辺りの時間も考えておくと良いと思います。
途中に安産・子授の神様「由岐神社」があります。
駅から鞍馬寺への入口は近いので、お〜着いた着いた。て感じですが、ココからが始まりです。。
まず山門で「愛山費」を払って入ります。山を清め、緑を育み、参道を整えるために使われます。
ロープウェイ乗り場は山門の近くですが、山門から約10分で「由岐神社」につくので、寄って行くのも良いと思います。階段が急なので気をつけてくださいね。
「由岐神社」には国指定重要文化財の「狛犬」や、樹齢800年の御神木「大杉さん」があります。
「狛犬」は、子どもを抱いたとっても珍しいもので子孫繁栄子授・安産の神様として信仰されています。
「大杉さん」は、一心に願えば願いごとが叶うといわれています。直に触れる場所にあるのでぜひお参りしてみてください。願いが叶うと良いですね♪
山の上にある鞍馬寺からの景色は最高です!
鞍馬寺には、写真を撮りながらのんびり歩いて1時間半ほどで着きました。由岐神社からはひたすら山道を登りましたが、山道なので直射日光が当たらず道も整備されているので、そんなに疲れることはありませんでした。(夏は疲れそうですが。。)
さて、鞍馬寺に着いたらまずは、振り返ってみてください。景色が最高です!山のもこもこ緑と広い青空がとても気持ち良い眺めです♪これで京都市内から約30分しか離れていないって。すごいですね〜。
宇宙のエネルギー「尊天」
鞍馬寺では、「月に代表される水の氣」、「太陽から放たれる氣」、「母なる大地 、地球の氣」の三つの「氣」を御神体の姿であらわしているそうです。
月輪の精霊―愛=千手観世音菩薩
太陽の精霊―光=毘沙門天王
大地の霊王―力=護法魔王尊
この三身を一体として「尊天」と称し、「尊天」は「人間を初め、この世に存在するすべてを生み出している宇宙生命・ 宇宙エネルギー」とされています。
鞍馬寺にはいろいろな場所にパワースポットがあるそうですが、本殿の前にもパワースポットの「六芒星」があります。
「五月満月祭」ではここに祭壇が作られ、この「六芒星」が天と地をつなぐエネルギースポットになるそうです。
いよいよ五月満月祭
第1部「きよめ」の祈り
第2部「はげみ」の瞑想
第3部「めざめ」の聖火
以前は上記のような3部構成だったそうですが、1部のみになっていました。
「五月満月祭」では「心のともし灯」とよばれる赤いハスの花を模したロウソクが授与されています。(お祭りで使用するので、希望の方はどうぞ。)
お祭りが始まると、本殿から「消えぬ灯」が移され、参列者が自分の「心のともし灯」に順番に灯していきます。そして満月に掲げて平安の祈りを捧げます。
その後は、本殿の西側から地下に入って「お力の宝棒」の加持(かじ)を受けて、本堂から出るときに月の光を映した聖水「明水」をいただきます。
以上で終了になります。
本殿から出たあとは、ロウソクを「六芒星」に並べて下山しました。
※お祭り前の場所とりですが西側がおすすめです。「明水」をいただく本殿への入口が西側にあったので、東側にいると最後になってしまいます。
参考までに、私は真ん中の一番後ろにいまして、帰路についたのは21時半でした。
五月満月祭に準備しときたいもの
実際に参加してみて、用意しといた方が良いなと思ったものをメモしておきます。
・敷物(お尻が痛いのでタオルとかあっても良いと思います。)
・食べ物(お腹がすくので、お菓子以外に軽く食べるものがあると良いです。)
・飲み物(寒がりの方は夜用に暖かい飲み物を魔法瓶で持って行く方が良いと思います。)
・上着(寒くなるので必要です。)
・ホッカイロ(寒いのであると助かります。)
・筆記用具(お祭りとは関係ありませんが、待ってる間に交流会みたいになったので。)
・占い道具とか(これもお祭りとは関係ありませんが、待ってる間に占ってもらうことになりました。自分で占える方は持って行くと楽しいかもしれませんよ♪)
・懐中電灯(あると良いと思います。)
鞍馬寺へは、叡山電鉄がおすすめです
「叡山電鉄」は、新緑の中走るので気持ち良いです。景色が綺麗なところは速度を落として走ってくれるサービスもありますよ♪
「叡山電鉄」は、京阪「出町柳」で乗り換えできます。
「京都駅」から「出町柳」までは色々な行き方がありますが、私のおすすめは「京都駅」から京阪「七条」まで歩いて、そこから「出町柳」へ行くパターンです。
理由は、
1.京都駅から徒歩で約15分と以外と近い
京阪「七条」に行く間にお店やカフェがあるのでお店の候補を探したり、鴨川も見る事ができます。鴨川の橋の上から見る景色は、山の重なりが絵のようでかわいいですよ♪
2.京阪「七条」には特急が止まる
「七条」は小さい駅なので迷子にもならず、普通・準急・特急の全てに乗れるので、大きな京都駅での移動時間や、満員バスでの疲れ、東福寺駅での列車の見送り等が無いので結局は早いかな。と思うのです。
京阪「七条」へは、七条通りに出てしまえば、あとはひたすら東に進むだけです。体力に余裕がある方はぜひどうぞ ^ ^
鞍馬弘教総本山 鞍馬寺
〒601-1111
京都市左京区鞍馬本町1074番地
TEL:075-741-2003
開門時間:午前9時~午後4時半
愛山費:300円
トイレ:有
いかがでしたでしょうか。「五月満月祭」は初参加&ひとりで行きましたが、待ってる間に隣の人達と仲良くなって、後日一緒に祇園祭や神社に行くことになりました♪
「後月満月祭」。気になった方はぜひ行ってみてください ^ ^
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