平等院に凄い「藤」があることをご存知でしょうか?
私は何も知らなかったので、よくある一般的な「藤棚」だと思っていました。
ところが実際に見に行ってみると、なんと房が長い!
さらに、「藤棚」の隅っこにカメラマンさんが並んで待っているのが見えたので、私も行ってみると、「鳳凰堂」と「藤」の雅な風景を撮れる絶景ポイントだということが分かりました!
カメラマンさんは凄いですね〜 ^ ^
ということで、絶景&雅な写真を撮るために知っておきたい事や、平等院の「藤」について調べてみたのでご紹介です ^ ^
1年に一回、「藤」の時期しか見れない絶景なので役にたてば嬉しいです♪
「藤」と「鳳凰堂」の撮影は、朝一がおすすめの理由5つ
写真は平日、朝9:00頃「平等院」の入口の様子です。
この時間はまだ行列していません♪
実は、前日に散策しながら13時頃に到着したところ、入口で長い行列ができていました、、。
これは中も混んでいるだろうし、暑さもあって退散したので、今回は再チャレンジです!
入口からは、さっそく正面に「藤棚」が見えます!
そして、通路には「ツツジ」が咲いています ^ ^
色んな色が混ざった珍しい「ツツジ」。かわいいですね〜 ^ ^
「藤棚」へは、1分くらいで到着できます。
ですが、まだ庭園に人が少なかったので、先に「鳳凰堂」の方へ「わ〜い」と見に行ってしまいました。
青空、新緑と一緒にきれいに撮れましたが、その結果「藤」は先に撮影しておいた方が良かった理由が以下の5点です。
その1.「団体バス」が9:00頃から到着
平等院の開門は8:30 ですが、9:00頃から団体のバスが到着するそうです。
人がまばらな時間でしたが、団体バスが到着するといっきに人が増えますよね。
なので早めがおすすめです!
その2.「鳳凰堂」の内部拝観が9:30から開始
写真のように、9:30になると「鳳凰堂」の内部拝観が始まります。(受付は9:00から)
各回50人の入替制で、9:30から20分間隔で16:20まであります。所要時間は各回15分ほどで、残りの5分で入れ替えになるので、誰も居ない「鳳凰堂」を撮影するのは難しくなってきます。
その3. 撮影のベストスポットの場所は狭い!
写真は、「ベストスポット」辺りの風景です。
「藤棚」の周辺は、柵に囲まれているので、「藤」と「鳳凰堂」を一緒に撮影できる「ベストスポット」は、ほんの一部でした。
少し場所が違うだけで、柵が画角に入ったり、「藤」の位置が変わったり、まったく違う見え方になります。「ベストスポット」の範囲は狭いので、後ろに並んで順番を待つようになり時間がかかります。
藤棚周辺での写真撮影について(平等院HPより)
※藤棚周辺での写真撮影については譲り合ってお楽しみいただきますようお願いいたします。
※また、三脚・一脚・自撮り棒などの使用制限はございませんが、長いままで振り回す行為や長時間撮影、場所取りなど、他の拝観者の方のご迷惑となる行為はご遠慮ください。
順番を待っているとき、後ろの方で言い合いが発生していたのでマナーを守ってみなさん気持ちよく撮影しましょう ^ ^
その4.「藤棚」と「鳳凰堂」の間は人が行き交う
ちょうど、入口を入って「鳳凰堂」が見えてくる場所なので、写真のように「おぉ〜!」っと撮りたくなっちゃう場所でもあります。
撮ったらその場で確認したいですよね、なので長い間立ち止まりぎみです ^ ^
観光客が増えるほど、「鳳凰堂」の前に人が写っていない写真を撮るのは難しいです。もうすぐ撮れる!と思っていたら、団体さんが来たりすることもありますよね。
なので、長居しすぎても後ろの人達に申し訳ないし、キリが無いのでこれならなんとかなる!というタイミングで撮って加工しました!
こちらが加工写真です。
手前に人がいたのですが、きれいに消せました。便利になりましたね〜 ^ ^
その5. 陽が昇ると逆光に
行った時には気づきませんでしたが、「藤棚」から「鳳凰堂」に向かって撮る場合、南向きにカメラを向けることになるので、日が昇ると逆光になってしまいます。
せっかくの青空が白とびしてしまうので、やっぱり早めのほうがおすすめです ^ ^
平等院の「藤」について
「平等院」の「藤」は、樹齢約300年の「ノダフジ」という日本古来の品種で、平安時代に平等院を開創した、時の関白「藤原頼通(よりみち)」の家紋「藤」にちなんで植えられたそうです。
見頃になると、房が1m以上にも延び、砂にすれるというところから「砂ずりの藤」ともいわれています。
「平等院」の「藤」は樹齢約300年!
※狩野永敬筆「十二ヶ月花鳥図屏風」。藤の場面を抜粋しています。出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム
約300年前の日本といえば1700年代前半、江戸時代の中期にあたり、5代将軍「徳川綱吉」・6代将軍「徳川家宣」・7代将軍「徳川家継」・8代将軍「徳川吉宗」の頃です。
「生類憐れみの令」、「赤穂浪士の討ち入り」、「宝永の大噴火(富士山に宝永山ができた)」、「享保の飢饉」などありましたが、戦乱もなく「最も安定していた」と言ってもよい時代だそうです。
そして、文化・経済は京都と大阪が中心で、経済力をつけて豊かになった町人たちの中に、学問や娯楽、芸術や文学、芸能などを楽しむゆとりが生まれて発展した、華やかな元禄文化が花開きました。
※狩野益信筆「年中行事図屏風」。祇園祭の場面を抜粋しています。出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム
ですが、この頃の「平等院」は「宇治大火」に見舞われ寺の荒廃が進んでしまい、「鳳凰堂」の「壁扉画」には、落書きがされるようになってしまったそうです。
そんな時に植えられた「藤」なんですね〜!
皆さんが大切に守ってくれて、今こうして楽しませてもらえています。すごい ^ ^
「藤」の花の見頃はいつ?
写真は、境内の「ノダフジ」、花房の長さ 80cm~100cmの見頃の頃です。
例年の見頃は、4月下旬からゴールデンウィーク前半までとのことですが、最近は暑いので、4月中旬には見頃を迎える年もあります。
開花状況については、「平等院」のホームページで、房の長さ・見頃・房の剪定等をお知らせしてくれます。過去のアーカイブも見れるので参考になります ^ ^
詳しくは、以下の開花情報よりご覧ください。
「平等院」の表門・南門の前にも「藤棚」があります。
写真は、表門の前にある「藤棚」です。
表門には、花の房が丸まっていることから通称「だるま藤」と呼ばれる「ヤマフジ」もあります。紫色と白色の2種類です。
南門には、薄いピンク色の「ノダフジ」があります。こちらは、満開を過ぎるとピンク色から白に変わるそうですよ ^ ^
どちらも境内の「ノダフジ」よりも早く見頃になります。
〒611-0021
京都府宇治市宇治蓮華116
TEL:0774-21-2861
庭園:8:30〜17:30 (受付終了 17:15)
鳳凰堂内部拝観:9:30〜16:10 (各回50名定員)
※受付時間 9:00〜 先着順により無くなり次第終了
平等院ミュージアム鳳翔館:9:00〜17:00 (受付終了 16:45)
茶房 藤花:10:00〜16:30 (ラストオーダー16:00)
集印所:9:00〜17:00
※帳面への記帳・書き置きの対応は日によって異なります。
定休日:年中無休(茶房 藤花は、月・火・水定休日※祝日の場合は営業)
拝観料:大人700円、中高生400円、小学生300円
いかがでしたでしょうか?
朝一だと「鳳凰堂」に光が当たるのできれいに撮れて、人が少ないので待ち時間も少なく、撮影後はゆっくり平等院を散策することができるのでおすすめです ^ ^
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