京都のバスは観光地の近くまで行けるのでとても便利です♪
京都に引っ越してから私もよく利用していましたが、バスで色々巡るうちにこの場所なら歩いていける!と距離感が分かってきました。
そんなに体力がある方ではありませんが、例えば平安神宮から京都駅辺りまでは予想外に歩けてしまいます。それなりに時間はかかりますが、途中に寄り道できたり、疲れたらバスや電車にすぐ乗れる環境が整っているので結構気楽なのです ^ ^
逆にバスや電車移動だと、間にある沢山のみどころを見逃してしまっているので、時間に余裕のある場合は歩いてみるのもおすすめ♪ということで、今回は気になっていた「スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶店」まで歩いてみたのでご紹介です。清水寺も近いのでぜひ参考にどうぞ ^ ^
「京都駅」から「スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶店」へのルート
まず「京都駅」から「スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶店」への歩きルートをGoogleマップで検索してみました。
約40分で行けるようです。ただ歩くだけだと疲れてしまうので、私のおすすめルートをご紹介します。距離はあまり変わらず、途中に見所を挟むので満足度は上がるのではないかと思います ^ ^
それがこちら!途中の寄り道ポイントやバス停をアイコンで載せています。
寄り道ポイント①京都駅から一番近い文化財「東本願寺」へ寄るか否か
さて、京都駅からの出発ですが、京都駅正面の「烏丸通」を行くと、さっそく寄り道ポイントの「東本願寺」があります ^ ^
「東本願寺」には、世界最大級の木造建築といわれる国の登録有形文化財「御影堂」があります。大きすぎて初めて見た時は少し怖いくらいでした。お堂の中は広くて黒光りした立派な柱に高い天井からは大きな灯が下がっています。広い縁側でゆっくり休むこともできます。敷地が広く、空も広々としているので気持ち良いですよ。夏はすずしくておすすめです ^ ^
渉成園についてはこちらをご覧ください。
〒600-8505
京都市下京区烏丸通七条上る
TEL:075-371-9181
開門時間:【3月〜10月】午前5時50分~午後17時30分
【11月〜2月】午前6時20分~午後16時30分
トイレ:有
真宗大谷派 東本願寺
思ったより長居をしてしまってバスに変更する場合も、近くにバス停があるので京都駅まで戻らなくてもOKです ^ ^
以下に時刻表と場所をのせておきます。
●七条通に近い場所にいる場合はこちら(1時間に約8本あります。)
206 | 三十三間堂・清水寺・祇園・北大路バスターミナル行き
●五条通に近い場所にいる場合はこちら(206より空いてますが約30分に1本なので時間を確認してから行きましょう。)
80 | 祇園・四条河原町行き
東本願寺、渉成園とバス停の場所はこちら(バスのアイコン)
「東本願寺」へ寄らない場合は「JR中央口」を出てすぐ右へ曲がります。「京都劇場」や「タクシー乗り場」の前を通り抜けて建物にそって歩いていくと以下のような交差点に着きます。
交差点の手前にはファミリーマートがあります。こちらは2020年10月、店内にコンビニバー「お酒の美術館」がオープンし、窓から京都タワーが見える立ち飲みスペースができました。
今は、ファミリーマートからダイコクドラッグになっています。
南北に伸びる道は「東洞院(ひがしのとういん)通」です。こちらを通って「七条通」へ向かいます。途中には、金券ショップや立ち飲み、お好み焼き、焼肉、ステーキなどの飲食店があります。肉系のお店が多いのでお肉ストリートですね。つい最近も本格焼肉店がオープンしましたよ ^ ^
「東洞院通り」を北上して最初の交差点が「七条通」なので、こちらを東側(右)に曲がって進みます。
寄り道ポイント②河原町通に到着!「市比賣神社」へ寄るか否か
写真は女性の守り神といわれる「市比賣神社」の「姫みくじ」です。持って帰っても良いし、お願い事を書いて奉納することもできます。
「市比賣神社」は御祭神が全て女性の神様なので、厄除けや、良縁、子授け、安産など女性の全ての願いを叶えてくれるといわれています。特に「女人厄除け」の神様をお祀りしているは、全国でも大変珍しく「皇后陛下勅願所」にもなっています。
「市比賣神社」に寄る場合は、「七条通」を歩いているとすぐに「河原町通」との大きな交差点に到着するので、左に曲がって約8分で到着です ^ ^
拝観の後は、七条通には戻らず、このまま五条通に向かいましょう。
「市比賣神社」を出たらすぐ右にある交差点を渡ります。住宅街のような道を入ると、すぐに「開化堂(かいかどう)」という茶筒屋さんがあります。「開化堂」の茶筒は、ふたを筒の上に被せると中の空気を押し出しながらゆっくりと自然に落ちて閉まる機密性の高い筒です。全て職人さんの手作りで、銅・真鍮・ブリキがあります。それぞれ違った味わいに変化していくのも楽しめ、100年経っても使える一生物の逸品といわれています。
「開化堂」は、「Kaikado Cafe’」というカフェもしています。こちらは、七条通の近くにあります。「Kaikado Café」は、1927年(昭和2年)に建てられた「旧・京都市電内濱架線事務所」をリノベーションして作られた昭和レトロな建物です。
メニューには載っていない京都の色々なお店のこだわりお菓子や、予約限定のシェフのお料理、カフェお休みの時にオープンするカフェ店長のK i y o Time、アートギャラリー、能面師のお話など、普通のカフェと違って何かと楽しみなカフェです。詳しくはお店のインスタで日々紹介されてますのでご覧ください ^ ^
お店で使用している食器や茶筒、京都のお土産も購入できます。
〒600-8127
京都市下京区河原町六条東入梅湊町84-1
TEL:075-351-5788
営業時間:9:00~18:00
定休日:日・祝日・第二月曜 (夏季休業、年末年始休業有)
開化堂
〒600-8143
京都府京都市下京区住吉町352
TEL:075-353-5668
営業時間:11:00~18:30(L.O.18:00)
定休日:木曜日・第一水曜日(夏季休業、年末年始休業有)
Kaikado Café
kaikadocafeインスタ
「開化堂」のすぐ先には高瀬川があります。春には両側の桜並木から舞い落ちた花びらが水面を流れて綺麗です♪左に曲がるとすぐに橋があるので渡ると立派な古い建物があります。
こちらは唐破風の屋根が良い感じの「お茶屋本家 三友」。遊郭建築の代表的な建物だそうです。この辺りは江戸時代後期から遊郭がいくつか点在していましたが、大正時代に合併し、昭和33年に「五条楽園」とよばれるようになりました。「お茶屋本家 三友」は「五条楽園」を代表する最大の元お茶屋さんだそうです。
そして、川沿いを北上すると鴨川を見ながら食事ができるカフェ「川間食堂」と、そのすぐ近くには大きな木が目印の「源融 河原院跡」と「榎大明神」があります。
「川間食堂」のメニューは、サンドイッチやライズバーガー、パスタなど。朝8時から開いているので、朝日を見ながらこちらで朝食も良いですね ^ ^
お風呂やリビングには開放感のある大きな窓があり、鴨川を眺めながらゆっくりできます。朝食には川間食堂のモーニングメニューが無料提供されるのも嬉しいところ♪
気になった方は、TABITABI STAY 川間をご覧ください。
「河原院」は「源融(みなもとのとおる)」の隠居の邸宅です。敷地内には「籬(まがき)の森」とよばれる森があり「東本願寺」や「東寺」の境内をしのぐほど広い平安京屈指の大邸宅だったそうです。
「源融」は、源氏物語の光源氏のモデルと言われ「河原院」は「源氏物語」に出てくる舞台の一つにもなっているそうです。
〒600-8111
京都府京都市下京区都市町141-2
TEL:075-344-0917
営業時間:月~水、金~日、祝日、祝前日: 8:00~15:00 (料理・ドリンクL.O. 14:30)
定休日:木(木曜日)
Wi-Fi:あり
クレジットカード/電子マネー/QRコード決済:利用可(詳細は下記ホームページより)
川間カフェ
「河原院跡」の裏側にもぜひ行ってみてください。普段眺める鴨川とは逆の位置からの景色が楽しめます♪空が広くて気持ちよいですよ ^ ^
遠くに見える橋は七条大橋です。振り返るとすぐそこに五条大橋が見えます。「五条通」に到着です!
寄り道ポイント③鴨川に到着!河川敷を歩くか否か
「市比賣神社」へ寄らない場合は、交差点を渡って七条通を直進すると鴨川に到着します。途中には、カフェ、コンビニ、韓国料理店や焼肉、景色が良いヴィーガンカフェや、タイ&ラオス料理のお店もありますよ ^ ^
写真は鴨川の河川敷です。河川敷に降りると水面がぐっと近くなるので、季節の植物や泳ぐ鴨を近くで見たり、川のせせらぎを聴きながら散歩などいかがでしょうか ^ ^
京都市内は、街中なのに景観法によって建物の高さ制限があるので青空が広くて気持ち良いです。
歩道を歩く場合はこちら。
鴨川沿の道は「川端通」といいます。ここは京阪電車の線路だった場所で、電車の地下化によって新しくできた道です。鴨川沿いには石畳の歩道がずっと続いています。平坦ではなく、緩く波打っていて良い感じです ^ ^
歩道の両脇には、桜や柳の木などが植えられていて、木のトンネルになる場所もあり、桜、新緑、紅葉が楽しめます。
やっぱりバスに変更する場合はここからもバスに乗れます ^ ^
便利でありがたい!以下に時刻表と場所をのせておきます(バスの種類が沢山あるので安心です)。
206 | 三十三間堂・清水寺・祇園・北大路バスターミナル行き
86 | 清水寺・祇園・平安神宮行き
バス停の場所はこちら(バスのアイコン)
寄り道ポイント④「五条通」周辺で趣のある建造物に触れる
写真は、元禄二年(1689年)創業の京麩屋さん「半兵衛麩」の本店です。そして、本店の向かい側には、お麩の新しい食べ方を提案する新ブランド「ふふふあん」の「五条本店」があります。
「半兵衛麩」では町家と、京都タワー設計の棚橋諒さんが建築に関わった歴史的価値のあるレトロモダンな洋館があります。店内は「約120年前のおくどさん」や「昔のお麩を作る道具や書物」、「お辨當(べんとう)箱博物館」を自由に見ることができる他、食事ができる茶坊や、生麩・お麩のしぐれ煮などのお麩製品のお買い物コーナーがあります。
「お辨當箱博物館」は、食文化を伝える目的で作られたそうで、日本で唯一、今では見かけない江戸から近代にかけての珍しいお弁当箱(主に屋外での食器や酒器)が展示されていて、今を楽しもう!皆を楽しませたい!驚かせたい!という職人のアイデアや細かな気配り、遊び心があるお弁当箱が沢山で、楽しく見入ってしまいました。
蒔絵も綺麗ですが、収納までよく考えられた立体パズルのようなデザイン設計が凄いです。色々な形の外箱の中に、重箱、銘々皿、水筒、盃などがきっちり収まっています。
ということで、時間に余裕があればとてもおすすめの場所です ^ ^
「ふふふあん」では、スープやサラダにクルトンのように使える焼麩(ブラックペッパー・チーズ・バジル風味など)や、お土産にしたいクッキー、チョコレート、お麩のもっちりフィナンシェなどの洋菓子や、お酒に合うチーズやスパイス・ハーブ風味のおつまみ麩など、おしゃれに変身したお麩が並んでいます。
ひと休みできるカフェ「遊心」では、季節のパフェやおしるこ、生麩やお抹茶、お酒まであります。
写真は五条大橋にある「擬宝珠(ぎぼし)」という装飾です。
五条大橋の「擬宝珠」には、江戸時代のものが残っているということでよく見てみると、側面に設置した年や人の名前が掘ってありました。ほほぅ。ということで、江戸時代の「擬宝珠」を探し歩いて見つけました!
「雒陽五條石橋 正保( しょうほう )二年(1645年)乙酉十一月吉日」と掘ってあります。徳川三代将軍家光の時代です。
今の時代にも残っていて、実際に使われているって凄いですね〜
どこに江戸時代の「擬宝珠」があるのか探すのもなかなかに楽しかったのでいかがでしょうか ^ ^
擬宝珠
擬宝珠は、地蔵菩薩や観音様などが持っているの玉ねぎのような形の宝珠(霊験を表すといわれる宝の珠)を模して作られたという説や、葱(ねぎ)の臭いが魔除けになると信じられ、その力にあやかって葱の花の形を模して使われるようになったという説があり「葱台(そうだい)」とも呼ばれます。
写真は「五条大橋」の近くにある京料理 鴨川納涼床「鶴清(つるせ)」です。昭和7年創業の建物は、総桧造りの木造三階建てで、戦後には進駐軍が三階部分をダンスホールに使用していた時期もあり、当時の趣きをそのままに歴史を感じられる空間になっているそうでうす。ジブリの映画「千と千尋の神隠し」に出てきそうですね ^ ^
夏には京都の風物詩「川床」でも、四季折々の京懐石を味わえます。宿泊はもちろん、結婚式を挙げることができ、披露宴には舞妓さんや芸子さんに来てもらえることもできるそうですよ ^ ^
〒600-8017
京都市下京区木屋町五条上ル
TEL:075-351-8518
営業時間:昼食 12:00~15:00 (最終入店13:30)
夕食 17:00~21:30 (最終入店20:00)
定休日:不定休
鶴清
※お食事のみのプランもあります。気になった方は鶴清メニュープラン|一休.comが分かりやすかったのでご覧ください。
五条の交差点を渡って鴨川沿いをもう少し北に上がると「松原橋」に到着です。「松原橋」は、「牛若丸(のちの源義経)」と「弁慶」が戦った「五條橋」があった場所といわれいます。
写真は「松原橋」の近くにある、明治3年に創業された料理旅館「鮒鶴(ふなつる)」をリデザインした「鮒鶴京都鴨川リゾート」です。これまた「千と千尋の神隠し」の雰囲気漂う建物です ^ ^
現在の建物は「鮒鶴」の時代に大正14年(1925年)に竣工した旧館と、昭和9年(1943年)に増築された新館による南北に連なる五層楼閣様式の和風建築で、2012年に登録有形文化財に登録されました。
「鮒鶴京都鴨川リゾート」には「ウェディング」や「パーティ」会場の他、フランス料理が楽しめるお店「Restaurant LE UN(ルアン)」があります。
〒600-8015
京都府京都市下京区美濃屋町180
TEL:075-351-8541
営業時間:Lunch 11:30~15:30(L.O.14:00)
Dinner 17:30~22:00(L.O.21:00)※川床期間は23:00閉店
定休日:火曜日
Restaurant LE UN
※メニューが気になった方はRestaurant LE UNメニュープラン|一休.comが分かりやすかったのでご覧ください。
※ウエディングやパーティ会場について気になった方は鮒鶴京都鴨川リゾートのホームページをご覧ください。
「松原通」と「五条通」名前の由来
平安時代「松原通」は「五條大路」でしたが、「新玉津島神社」の参詣道として松林になっていたので「五條松原通」になりました。そして現在の「五条通」は「六条坊門小路」でしたが、「豊臣秀吉」の「京都改造」で、橋がなかった「六条坊門小路」に「五條橋」が移築され、やがて「五條橋通」に、「五條松原通」は「松原通」に、さらに「五條橋通」は「五条通」になりました。
この辺りから東山方面へ向かって緩い上り坂になりますが、ちょっと疲れてきた方も安心!「五条通」からもバスに乗れるのでご紹介です。
京阪バスは、種類が多く本数が少ないので、まとめて分かるバス接近情報を載せておきます。(最終便の後は表示されません。)
お店やバス停の場所はこちら(バスのアイコン)
寄り道ポイント⑤舞妓さんも歩いている「宮川町通」
「松原橋」の交差点を渡って「松原通」を少し歩くと、町家の軒先きにある花街の紋提灯が風情ある石畳の道「宮川町通」と交差します。この辺りには「京都五花街」の一つ、約260年の歴史がある「宮川町」があるので、散策してみるのもおすすめです。舞妓さんに会えるかもしれませんよ ^ ^
京都五花街
京都には八坂神社の近くの「祗園甲部」「祗園東」、鴨川沿の「先斗町」「宮川町」、北野天満宮の近くの「上七軒」の5つの花街があり、総じて「京都五花街」といわれています。この中で「上七軒」は、室町時代に出来た最古の花街です。
そして、「宮川町通」を少し南に下ると、私のおすすめの和菓子屋さん「明月堂」があります。看板商品はニッキ餅です。京都の方にもあまり知られていないおすすめの和菓子で、花街のお茶屋さんでもおやつに親しまれてるそうですよ ^ ^
ふわふわで口に入れるとマシュマロの様な泡あわした感じに。そのうち溶けて消えていきます♪
ふわふわの秘訣は、自家製のこし餡を練り込んだ羽二重餅に加えるふわふわのメレンゲだそうです。まさか和菓子にメレンゲが入っていたとは!なるほど納得でした ^ ^
ニッキ味の他に黒糖や抹茶もあります。とても柔らかいので、斜めにならないように気をつけましょう ^ ^
寄り道ポイント⑥八坂の塔を望む「八坂通」
さらに「松原通」を先へ進むと交差点に出ます。上に「建松(たてまつ)商店街」の看板が掛かっているので、そこを左に曲がり、最初の曲がる角を右折すると「八坂通」です。
「八坂通」は「八坂の塔」まで真っすぐ続いています。遠くに「八坂の塔」が見えると、いま京都にいるんや〜♪って、楽しくなりますね ^ ^
そして八坂通には、開運勝利のご利益があるとされる「禅居庵」や、京都最古の禅寺「建仁寺」があります。
写真は「建仁寺」の塔頭「禅居庵」です。「禅居庵」は、狛犬ではなく「狛亥」が出迎えてくれます。手水舎や屋根の下などいろんなところに亥がいます ^ ^
「禅居庵」のご本尊「摩利支天(まりしてん)」は、陽炎(かげろう)の光が神格化した姿で、七頭の亥の上に座っています。陽炎は実体が無く、捕まることも傷つけられることも無いことから「開運・勝利」の女神様として戦国武将の間で信仰が広がったと言われています。
金沢の宝泉寺、東京の徳大寺と並んで、「日本三大摩利支天」の一つに数えられています。
写真は「建仁寺」の南にある「勅使門」です。左横に通用門があります。
「建仁寺」は、「法堂」の天井画「双龍図」や、「方丈」の襖絵「海北友松の雲龍図」や「俵屋宗達の風神雷神図屏風」、「枯山水」などを見ることができます。休める縁側もあったり、見所も沢山あるのでおすすめです。
寄り道ポイント⑦「この世」と「あの世」の境を歩く
怖いお話は好きでしょうか?お好きな方は「建仁寺」を通り過ぎて最初の曲がり角を右折して「松原通」に戻りましょう。
平安時代この辺りには、山麓にかけて平安京周辺にあった三大葬送地の一つ「鳥辺野」がありました。「鳥辺野」の荒野には、風葬による髑髏(どくろ)が転がり「髑髏町」と呼ばれていましたが、不吉なので「轆轤(ろくろ)町」になったという話もあります。
ということで、今でも「鳥辺野」へ通じる入口「この世」と「あの世」の境の目印「六道之辻」と掘られた石碑や、冥界への出入口といわれる「冥土通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」、「幽霊伝説」、「地獄絵」などがあります。怖い場所だけでなく、願い事が叶うといわれているパワースポットもありますよ♪ 少しだけドキドキしながら散策開始です ^ ^
鳥辺野(とりべの)
当時の庶民は風葬が多かったので、荒野に鳥が食べやすいように遺体を処理をして山の枝にかけたりしていたそうで「鳥辺野」と呼ばれるようになりました。徒然草や源氏物語にも登場している他、「藤原道長」が荼毘(だび)に付された場所でもあるそうです。
写真は「六道之辻」の石碑の横にある「西福寺」です。「西福寺」には、平安時代に嵯峨天皇のお后「檀林皇后」が、安産祈願や皇子の病気平癒を祈願して無事に成長したといわれる「子育地蔵」や、「地獄絵」、「壇林皇后九相図絵」があります。そして本殿の天井の梁一マスずつに季節の花が描かた「花天井」があります。
〒605-0817
京都府京都市東山区 大和大路東入ル西轆轤町81
TEL:075-551-0675
参拝時間:午前9時~午後17時
そして「西福寺」の斜め向かいには、「幽霊子育飴」のお店「みなとや幽霊子育飴本舗」があります。
元は敦賀でお米と飴のお店をしていたそうで、京都に出て出町柳にお店を構えましたが大火事にあい、「六道珍皇寺」の斜め向かいに移ったところ「鳥辺野」に埋葬され、墓の中で生まれた赤ん坊の為に幽霊になった母親が水飴を買いに来ていたという伝説があります。
写真はパワースポットの「六波羅蜜寺」です。「みなとや幽霊子育飴本舗」の正面の道を少し歩くと到着です。「六波羅蜜寺」には、当たると評判の「開運推命おみくじ」、願いを一つだけ叶えてくれるといわれる「一願石」、源義経が平家討伐の勝ちを祈願し勝利したという「水かけ不動尊」、そして平家ゆかりの地でもあり「平清盛」の塚などがあります。
開運推命おみくじ
普通のおみくじと違って、陰陽五行説を基に生年月日と性別からその年の運勢を割出しているため、一人一人内容が違います。旧暦の新年2月4日から翌年2月3日までが一年になり、毎年12月の下旬頃から内容が更新される人気のおみくじです。郵送もしてくれますよ ^ ^
一願石
石柱の上部にある円盤状の石に掘られた金色の梵字を一度正面に戻し、手前に三回まわしながら心の中で願い事を唱えると一つだけ叶うと言われています。
「六波羅蜜寺」は度重なる戦の度に再興修復されてきました。現在の本殿は1363年(貞治2年)建立のもので、1969年(昭和44年)、開創1000年記念解体修理の際に彩色しなおされ、当時の絢爛豪華な寺院の姿を今に見ることができます。
本堂内部は「内陣」の床が一段低く作られている天台宗時代のなごりや、神仏習合時代に神様を祀っていたという丸い穴が残されています。柱や壁には彩色の跡が少し残っていてるので、外側と同じように彩り豊かな装飾が施されていた様です。こちらは復元していないので古くて良い感じです ^ ^
次は「松原通」に戻って右側(東山の方)少し歩くと左側に冥界への出入口や閻魔大王が祀られている「六道珍皇寺」があります。
途中には、おすすめのカフェ「SAGAN」があります。自家製のパンや、モーニング、おばんざい、ランチ、スイーツ、ドリンクまで楽しめます。テラス席もあるオープンなカフェでゆっくりできます ^ ^
〒605-0813
京都市東山区松原通大和大路東入2丁目 轆轤町93
TEL:075-561-0041
営業時間:8:00〜20:00(21:00閉店)
定休日:なし
写真は「六道珍皇寺」です。「六道珍皇寺」には「閻魔大王像」や、冥土まで音がとどくと信じられている「迎え鐘」などの他、本殿の裏には、冥土への出入口「冥土通いの井戸」、「黄泉がえりの井戸」があります。この井戸は、平安時代、嵯峨天皇につかえた官僚「小野篁(たかむら)」が、昼は朝廷で働き、夜は冥府で閻魔大王の補佐をするために使っていたという伝説があります。
迎え鐘
毎年8月7日~10日の「精霊迎え 六道まいり」の時に、家の者がついた「迎え鐘」の音が冥土まで届き、その音に導かれてご先祖様がこの世に戻ることができると言われています。そして大文字の送り火で冥土へ帰っていくのだそうです。
このまま松原通を進むと「清水寺」まで行けますが、こちらの道は坂道のしんどさに注意が向いてしまったので「八坂通」に戻るのがおすすめです。「六道珍皇寺」を出て最初の曲がり道を左に行くと「八坂通」に戻れます。途中に「黄泉がえりの井戸」の外扉があります。
寄り道ポイント⑧二階層目まで登れる「八坂の塔」
「八坂通」は「八坂の塔」への参道になっていて、そのまま「産寧坂」→清水寺の参道「清水坂」へと続いています。
途中の「東大路通」を渡ると、石畳の道に八坂の塔が馴染む清水寺エリアに到着です♪
着物姿の人や人力車、「八坂の塔」をバックに結婚式の前撮りをする人もいます。可愛いカフェや、雑貨屋さん、スイーツや食べ歩きできるお店、どんどん近づく「八坂の塔」を見上げて写真を撮ったり、賑やかで楽しいです ^ ^
この「八坂の塔」ですが、塀で囲まれていて門が見当たらないので入れないものと思っていましたが、ある日「八坂の塔」の前を通ったら塀に入口が出現していたので行ってきました♪
「東寺」の「五重の塔」は特別公開の時に一階層目まで入ることができるのですが、「八坂の塔」はなんと二階層目まで登ることができるました!こんな古い建物に登れるってちょっとわくわくします。塔からの眺めもよろしくおすすめです。中に入れると知っている人が少ないのか、誰もいませんでした。御朱印もいただけますよ ^ ^
八坂の塔(法観寺)
「八坂の塔」の正式名は「法観寺(ほうかんじ)」で、日本の五重塔(重要文化財指定)の中で、唯一二層目まで登ることができます。法観寺に伝わる話によると飛鳥時代、聖徳太子が如意輪観音(にょいりんかんのん)の夢のお告げにより建立したのが始まりといわれています。現在の塔は室町時代1440年(永亨12年)に「足利義教(よしのり)」により再建されたものです。
「足利義教」は、室町幕府の六代将軍で、金閣寺を建てた三代将軍「足利義満」の三男です。
〒605-0862
京都府京都市東山区清水八坂上町388
TEL:075-551-2417
参拝時間:午前10時~午後16時
ということで、このまま道なりに歩くと「産寧坂」になり、清水寺へ続いています。
そして二寧坂の標識を左に入って坂を下ると、古く加工してあるスタバの看板がすぐに見つかりました ^ ^
到着!スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶店
写真は「スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶店」の通り庭です。
「スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶店」は、築100年を超える2階建ての伝統的な日本家屋を外観はそのままに改装したお店です。店内には建物の奥にある庭に繋がる薄暗い通路を通り抜ける「通り庭」を歩くような体験や、世界でここだけ!という、座敷でコーヒーを味わえる体験型スタイルのお店です ^ ^
座敷やテーブル席、ベンチ席などが2階にあるので、レジ前を通って細長い「通り庭」の先にある階段から2階へ行きます。突き当たりには奥庭と受け渡しカウンターがあります。階段は一方通行になっていて、下りの階段を降りると、またレジ前に出るようになっています。
街中にあるスタバと違い、木枠の窓からモコモコした山や空を眺めながらゆっくりできました。観光地なので席が空いていなかったとしても、町家の二階を見る機会はなかなか無いと思うので、見るだけでも体験として良いのではないかと思います ^ ^
〒605-0826
京都市東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町349
TEL:075-532-0601
営業時間:8:00〜20:00
定休日: 不定休
スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶店
いかがでしたでしょうか。
着物がよく似合う場所なので、着てみようか迷っている方にはぜひ、おすすめします!
人力車に乗るなど特別なことはしませんでしたが、着物で歩くのはいつもよりも楽しくて、洋服に着替えた後は1日で2日分遊んだような気分になれて楽しかったです。清水寺、祇園エリアにも沢山着物レンタル屋さんがありますので、ぜひどうぞ ^ ^
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