【京都・洛東】秋の特別公開!京都の名水が飲める法然院

洛東

法然院について

法然院は、京都市左京区鹿ヶ谷にある浄土宗系の寺院です。
お寺の山門は、森の中にひっそりと佇み、少し苔がむした味わいのある屋根で出むかえてくれます。
こちらの屋根は2013年に葺き替えたそうです。これからまた味わい深くなっていくのも楽しみです。

さて、こちらの山門は、わざと土を高く盛って作られています。
修行をする場所なので、外からも、中からも様子が分からないように、世間と分けているのだそうです。

法然院のはじまり

法然院は、鎌倉時代初期に浄土宗の開祖「法然房源空上人」が弟子の「安楽」・「住蓮」とともに六時礼賛(ろくじらいさん)を勤めた草庵が始まりだそうです。

この頃の仏教といえば、貴族の為の宗教になっていました。そこで法然上人が説いたのが、「南無阿弥陀仏」と声高くただ一心に称えることにより、すべての人々が救われるという専修念仏(せんじゅねんぶつ)の道でした。
この教えは、武士を初め仏教に無縁だった農民や女性に至るまで広く受け入れられ、大勢の人に支持されました。

ですが、1206年12月に後鳥羽上皇の逆鱗に触れる「松虫・鈴虫事件」があり、法然上人の弟子「安楽」・「住蓮」は死罪、法然上人は四国へ流罪になりました。その後草庵は荒廃しますが、江戸時代初期の1680年、知恩院第三十八世萬無和尚と弟子の忍澂(にんちょう)和尚が念仏道場として再興したそうです。

六寺礼賛

浄土教における法要、念仏三昧行のひとつで、一日を昼夜六時に分けて阿弥陀仏を賛歓し、浄土往生を願いながら礼拝をする行事のことで、日没(午後四時)を初めとして、初夜(午後八時)、中夜(午前〇時)、後夜(午前四時)、晨朝 (あさじ)(午前八時)、日中(正午)に行います。

松虫・鈴虫事件

後鳥羽上皇の女房、今出川左大臣の娘、松虫姫(19歳)と鈴虫姫(17歳)の両姫は容姿端麗、教養も豊富であり、特に上皇の寵愛を受けていましたが、他の官女たちに妬まれ、心の安らぎを求めていました。

1206年12月のこと、後鳥羽上皇が熊野詣での留守中、両姫は密かに夜更けの御所を抜け出し、鹿ヶ谷にある草案を訪れました。「安楽」と「住蓮」に心の思いを打ち明け剃髪出家受戒(ていはつしゅっけじゅかい)の願いを伝えました。二人の強い訴えに心を動かされた「安楽」と「住蓮」は、出家の願いを聞き入れたのでした。

特別公開の見どころ

法然院では、毎年春と秋に特別公開をしています。

特別公開では、「本堂」「方丈」「方丈庭園」を見ることができます。

本堂

本堂には、本尊阿弥陀如来坐像、法然上人立像などが安置されています。
法然院の「阿弥陀如来坐像」は、阿弥陀如来像のなかでも珍しい、「上品上生(じょうぼんじょうしょう)」と呼ばれる手の形(印相)をしています。

そして、阿弥陀如来坐像の床の須弥壇(しゅみだん)には、25の菩薩に見立てた生花が25輪並べられています。

普段は、本堂の外から少し見ることができます。

方丈

方丈では、伏見城から移築した、後西天皇の皇女の御殿を見ることができます。移築した証拠に、御殿と、その外の天井の高さが違っています。狩野光信筆「桐に竹図」「槙に海棠図」などの襖絵も鑑賞できます。

方丈庭園

こちらの庭園は、「知泉座観式庭園(ちせんざかんしきていえん)」と呼ばれ、縁側に座って見るのが一番きれいに見えるように作られています。

そして小さな池は、「心」の文字の形になっています。
池には小さな橋がかかっていて、手前が現世。向こう側は来世で極楽浄土を現しているそうです。
ときどき響く「鹿おどし」の音にも耳を澄ませてみましょう。

名水 善気水を飲む

方丈庭園には、「善気水(ぜんきすい)」と呼ばれる京都の名水が湧き出ています。庭の中央付近にあるので、近くで見ることはできませんが、なんと飲むことができます!

善気水で淹れたほうじ茶を休憩室でいただくことができます。ミネラルウォーターのようにまろやかでした。休憩室からは、中庭を見ることができます。広い畳の間なので、しばしゆっくりできます。法然院の写真集も自由に見ることができました。

御朱印

法然院では、法事や行事によって御朱印をいただけない日があるようです。特別公開中は、拝観料を支払う時に、御朱印帳を渡しておいて帰りに受け取ります。

もっと知りたい法然院

百砂壇(びゃくさだん)


山門を入ると、両側に白い盛砂があります。表面に模様が作ってあります。

こちらは、法然院の枯山水で水を表しています。この水の間を通ると、心身を清めて浄域に入ることを意味しているそうです。

こちらの百砂壇の模様は、季節により変わり、今回は紅葉でした。

個展やイベント


法然院では、大浴室を改装した講堂で、講演会・個展・コンサートなどいろいろなイベントが実施されています。

こじんまりとした講堂なので、すぐに見れます。私が行った時は、写真の個展をしていました。

お香の香りとともに、お寺で個展をみる、、。なかなかに良いです。

鐘の音

夕方に行くと、閉門の時間に鐘の音が響き渡ります。

鐘の余韻が続いていきます。こんなに近くで鐘の音を聞けることはなかなかありません。閉門しても、別の出入口から外に出られますので、閉門前に行って鐘の音を聞きながら歩くのもおすすめと思います。

法然院
〒606-8422
京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL:075-771-2420
法然院

コメント

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